ナツメ書店 日常と非日常

書店_福岡

住んでいる町を離れて、遠い場所に行く。
ホテルに着き、見知らぬ部屋に自分の荷物を置くと、かりそめのその場所に身体が馴染んできて、日常がほんの少し戻ってくる。
ホテルは、旅という非日常と、住み処としての日常のはざまにある場所のように思います。そのようなイメージをもとに、3冊の本をお選びしました。
一ヶ月間、ベルリンに渡り書き下ろされた、非日常に内包された日常を綴った詩集。 幼少期の記憶をテーマに、ロシアの自然に暮らす兄妹の夏を撮った写真集。
美しい日本語で綴られた、現実と非現実を行き来する白昼夢のような短編集。
コンパクトで行き届いたBUNSHODO HOTELのお部屋は、読書に耽るのにぴったりの空間だと思います。
日常と非日常のあわいで、本の世界に深く潜り込む時間になりますように。

キュレーター ナツメ書店

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